s7 バージョン 0.0.1 のリリース(ファーストリリース!!)
コマンドライン版の GPass として開発していた Google Code Archive - Long-term storage for Google Code Project Hosting. をリリースしました。(松江Ruby会議01に合わせたリリースです)
s7 (「セブン」と読む)は、パスワードやクレジットカードの番号などの機密情報を管理するためのソフトウェアです。
動作には ruby 1.9.1 以降が必要です。(1.8 系では動作しません!!)
ruby 1.9.1 のインストール後、次のコマンドで s7 をインストールできます。(ここでは ruby をインストールするときに configure に --program-suffix=191 を指定したものとします)
$ gem191 install s7
なお、非力なマシンやドキュメントが不要な場合は --no-ri、--no-rdoc をつけても良いです。
$ gem191 install s7 --no-ri --no-rdoc
次のコマンドで s7 のコマンドラインインタフェース版(s7cli)を起動します。
$ s7cli
機密情報を暗号化するためのマスターパスワードを設定します。
Enter the master key for s7: Comfirm the master key for s7:
GPass をつかっている人は、次のコマンドで GPass のパスワードコレクションをインポートしてください。(現在、エクスポートはサポートしていないため、s7 と GPass の相互で情報をやりとりすることはできません)
s7> import ~/.gpass/passwords.gps
主なコマンドは以下のものです。
- add
- エントリの追加
- edit
- エントリの編集
- search
- エントリの検索、一覧表示
- delete
- エントリの削除
- copy
- パスワードなどのエントリの属性をクリップボードにコピー(2009年2月3日追記)クリップボードにコピーするコマンドは--copy-commandオプションで指定できる。例えば、「copy
password --copy-command=xclip」。「xsel -i」を指定する場合は「copy password -- --copy-command="xsel -i"」とする。「--」がポイントです。 - help
- ヘルプの表示
GUI を使える環境では GPass よりも不便になってしまいます。
Mac OSX のように GTK が思わしくない環境や、SSH でログインしたマシンにある機密情報を閲覧する場合に使用することを想定しています。
今回はとりあえず、ここらでいっちょリリースしておくか、という位置づけです。そのうち、ドキュメントを整備してまともなリリースをする予定です。