やってよかった、中学生Ruby教室


みなさんは全国高等専門学校プログラミングコンテスト(以下、高専プロコン)をご存じでしょうか?
簡単に言うと
ロボコンの姉妹イベント
ですね(ぉ
なかなか良いイベントなんですよね、これが。私は松江高専の5年生のときにはじめて参加しました。そのときの私は松江高専では先生も含めてプログラミングについては右に出る者はいないと思っているくらい調子にのっていましたが、それは井の中の蛙だってもんでした。高専プロコンで私よりもできる人が何人かいて、とても大きな刺激を受けました。
そのときにすごいなと思った人がコーラをちびちび飲んでいてそれから私はコーラを好きになりました。
コーラを飲めばその人みたいにコードが書けるかもしれないじゃん(キリッ

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先日、その高専プロコンに向けた松江高専の校内審査会に審査員として参加させていただきました(私というかNaClを呼んでいただいた関係者のみなさまに感謝いたします)。
詳しいことはネタバレになってしまうので書けないのですが、若い人達の発想はすばらしく、とても良い刺激を受けました。審査会でも言いましたが
「The ◯はプロコンが終わったらぜひ一緒に開発しましょう。というかプロコンに向けて一緒にやろうよ」
ってくらいの良いアイデアに出会うことができました(いや〜、いいね、ホント)。

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さて、前置きが長くなりましたが今日の本題はここからです。
プロコンの審査会が終わると発表した女学生がひとり、スタスタと私のところにやって来ました。この子が発表したアイデアも良くて、扱う情報の質とその見せ方がすばらしいと思いました。その点をベタ褒めしたので、それについてありがとうとでも言いたいのかなと思いました(あの〜、高尾さんですよね?サインください!!みたいなのも期待したりね)
するとその子が
「高尾先生ですよね?」
と言ってきました。つづけて
「私は中学3年の時に中学生Ruby教室を受けました。それからRubyに興味を持ち、高専に入学しました。高尾先生に今日の発表聞いてもらえてとてもうれしいです。」
と言います。私は感激のあまり鳥肌が立ちました。
「中学生Ruby教室」は、私と松江市が中心となってボランティアに近い形で、夏休みに松江市の中学生のうち希望する人にRubyを使って簡単なゲームを作るというイベントです。彼女は松江高専の3年生ですので4年前に中学生Ruby教室を受けたのです。それがきっかけでRubyやプログラミングに興味を持ち、いまではみんなの前で自分のアイデアを発表するまで成長していたのです。
もう感激ですよ。まじでやってよかった、中学生Ruby教室!

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その子のチームのアイデアは文句なしで校内審査を通りました。高専プロコンの本選に出場できる可能性があります。本選の審査もあると思いますのでこれからが勝負でしょう。一緒にブレインストーミングしながら「この問題はどうやって解決しようか?」「ここは誰にも負けないうちの強みだよね」とかやりたいのですが、それは私の役目ではありませんね。みなさんやそのアイデアには光るものがあります。それを磨いてください。本選への出場、そして活躍を期待しています。

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中学生Ruby教室は今年も夏休みに行う予定です。プログラミングは誰でもできるけど、誰もが興味持つとは限らないことはわかっています。
でも私はプログラミングが好きなのです。
私と同じようにプログラミング、そしてRubyを好きな人が一人でも多くなってくれるように願っています。
特に私の息子は好きになってほしいな。そしていつの日かとにかくプログラミング(や鰻)が好きな人ウォンテッド に応募するような大人に成長してほしい(笑)だいたい中学生Ruby教室を始めた動機は息子にRubyを教えるための予行演習になるからというエゴなんですよね(ぉ