Rubyの、たのしさ。


取り上げるのが遅くなりましたが、るびま37号が公開されました。
今回のるびまで私が印象に残っているのは 0037 号 巻頭言 、つまり高橋さんの記事です。「巻頭言」は37回も連続で続いている、るびまのテッパン記事です(笑)

今回は「Ruby のたのしさ」について書く。

ということで、みんなが一度は気になったことがある(!?)「Ruby のたのしさ」が題材です。私がRubyの特徴をいろいろな人に説明するとき、「Rubyのたのしさ」を話題にすることがあります。そして少し悩みます。Rubyのたのしさを伝えたいが、何がたのしいのかを伝えることは難しいのです。たのしいってのは、結局主観だからね。(最近ではRubyのたのしさを説明するのは諦めて、Rubyプログラマの最高の友達「A Programmer's Best Friend」なんだよ、ってことを説明していたりね)
さて、記事に戻って高橋さんが「Ruby のたのしさ」についてどのように述べているか確認してみましょう。

このように、バイブルとして広く読まれていた本から入門書に至るまで、たのしいたのしいと連呼していれば、否が応でも「Ruby はたのしいらしい」と思ってもらえるようになったのではないだろうか。他の言語でここまで「たのしい」を強調した言語は、あまり見たことがない。というのは控えめな表現で、正直に言えば私の観測範囲の中ではまったく見たことがない。

ふむふむ、「Rubyのたのしさ」は催眠商法みたいなものってことね(笑)

これらに対して、Ruby の指標の少なくとも一つは、「たのしさ」である。「Ruby は他の言語と比べ、よりたのしい」、ということを自らのアイデンティティとしている。これは機能的な特徴やパフォーマンス的な特徴とはあまりにも違いすぎる。率直に言って、ちょっと非常識に見える。

ほう、「たのしさ」を特徴とするRubyは非常識ってことね(笑)

あるいは、他の言語が、その特徴として「Ruby よりもたのしい」と言い出すことを想像することも、正直に言って難しい。そもそも、私たちが「Ruby のたのしさ」について語るとき、実際には定量的なメトリクスを持っていることをほとんど期待していないことが多いだろう。

これはつまり、「たのしさ」という指標は、競争から逃れる、という意味も持っている。

なんと、「たのしさ」は競争から逃れるための手段だったのね(笑)
さすが高橋さん、斬新な切り口でかつ説得力があります。「Rubyのたのしさ」についての興味深い記事ですね。みなさんも「Rubyのたのしさ」について迷う前に、この記事を一読することをオススメします。
最後になりましたが、今回のるびまの記事を執筆された次の方々に感謝します。もちろん、るびまの編集に関連する全ての方々にも感謝します。

  • 高橋征義さん: 0037 号 巻頭言
  • ささださん、郡司さん、Asakusa.rbのみなさん: Rubyist Hotlinks 【第 29 回】 松田明さん
  • yharaさん、nariさん: あなたが南米のRubyカンファレンスに参加するべきn個の理由【前編】
  • 山本 和久さん(@kazuhisa1976): Jeweler で作る RailsRubyGems パッケージとそのテストについて
  • 諸富 洋さん(@164c): Chef でサーバ管理を楽チンにしよう! (第 2 回)
  • 上原潤二さん: 他言語からの訪問 【第 2 回】 Groovy (後編)
  • 河野 誠さん: RegionalRubyKaigi レポート (26) TokyuRuby 会議 04
  • 佐々木 揚さん(@you_ssk): RegionalRubyKaigi レポート (27) とちぎ Ruby 会議 04